2011年8月16日火曜日

世界遺産の島、屋久島ってどんな島?

8月10日放送の「エコ旅Wednesday」は、夏休みエコ旅スペシャルで屋久島を特集してお送りしました。

ゲストは、スタジオには2年前まで屋久島でレンジャーをしていた環境省 元屋久島自然保護官の奥田青州さん、スカイプでは屋久島環境文化財団の永岡知子さんとつないでお届けしました。

この夏に屋久島に行こうと思っている方、またいつかは行ってみたいと思っているけど、、、、とお考えの方に屋久島の魅力をたっぷりお届けしようと、屋久島の素晴らしい自然を感じていただける写真をたくさんご用意しました。さらに、1993年に世界遺産に登録されてから観光客が増え、それにともなって生じているトラブル、さらに屋久島が今抱えている問題などもご紹介しました。

さて、あの水もしたたる美しい屋久島が抱える問題とはいったい何でしょう?

詳しくは番組のアーカイブをご覧ください。


奥田さんにご紹介いただいた屋久島の数々の写真も大変きれいでした。山登りが好きとおっしゃる奥田さんの山への愛着を感じる写真でした。また、番組の中では敢えて言いませんでしたが何とカヌーをこぐ奥様の姿を撮った写真も、、、、。

さらに、毎年私も関わって実施してきた日豪環境ボランティアのプログラムですが、今回は5回目になります。国際森林年でもある今年は、屋久島環境文化財団にホストをお願いし、Yakushima Green Mate Program 2011と題して9月1日から7日まで屋久島で実施します。プログラムの詳細については永岡さんからご紹介いただきました。

日豪環境ボランティアということで、オーストラリアと国内から参加されるボランティアの皆さんと一緒に寝食をともにし、作業をして汗を流し、エコツアーを楽しんだり、地域の人との交流を通じて国際親善を図ったり、楽しみながらも学びが多く、そして地域の環境保全にも貢献しようと毎年、実施していますが、今回のプログラムも大変盛りだくさんです。

間伐の作業、海ガメの孵化の調査補助、鹿柵の設置、絶滅危惧樹木の手入れなどボランティアでなければ入れない場所、出来ない体験をたくさん盛り込んだプログラムになっています。 また、ボランティア以外にも屋久杉の森を歩くツアーや里の文化を体験するエコツアーもあり、私も今から大変楽しみにしています。こちらの様子はまた、PJ便りでご報告させていただきます。
現地からUST配信もあるかも???

スカイプでご出演の永岡知子さんとゲストの奥田青州さん





2011年8月15日月曜日

オーストラリアの先住民に学ぶ、自然と生きるということ

7月13日(水曜日)のエコ旅Wednesdayは、アボリジニアートコーディネーターの内田真弓さんにSkypeでゲスト出演していただき、お話を伺いました。

内田さんのご実家は茨城県の鹿島市。3.11の震災ではご実家も被災されたそうで、その後は地元でボランティア活動などもされていたそうです。その中で地元の小学校で元気がなくなっている子供達にアボリジニのお話をしたり、アボリジニのアートを教えたり、、、。

新年の特番でご出演をお願いしていた内田さんでしたが、QLDの洪水があってキャンセル。その後も何度もご出演お願いしようと思っていましたが、なかなか実現せず。やっとご出演いただきました。

日本人としてアボリジニの集落に入り、アボリジニと一緒に生活し、そして彼らと交流を深めていく中で学び、そして気づいたこと。今回の番組では内田さんのこれまでの活動と、これからについてご紹介させていただきました。



スカイプでご出演いただいた内田真弓さんと


今だから話せるあの日、あの時。そしてこれからに向けて

2011年6月21日(火曜日)に、渋谷のモンベルにてクラブオーストラリアの岩手県田野畑村復興応援セミナーを実施しました。

震災直後はなかなかお話を伺えなかった被災地の皆さんの生の声を含めて、今の被災地の様子やこれからの復興支援のあり方について考えるセミナーでした。

この模様を、UST仲間のレッサーパンダスタジオの中野公一さんにお手伝いいただき、UST配信しました。
真剣な顔で準備中の中野さん


クラブオーストラリアのページでもイベントについてご報告させていただきましたので合わせてご覧ください。

熱心に聞き入る参加者の皆さん

あれから3ヶ月、被災地は今。そしてこれから

すっかり更新をサボってしまいましたが、去る6月15日(水曜日)の「エコ旅Wednesday」では、クラブオーストラリアのメンバーとしてかかわっている復興支援プログラムについてご紹介しました。

震災から2ヵ月後のGWと、3ヶ月経って再度訪れた被災地の様子をお伝えしました。



ゲストは、クラブオーストラリアの飯尾美貴さんと吉田渉さん。
現地に取材に行ってインタビューさせていただいた本家旅館の女将 畠山照子さん、仮設住宅で生活されている漁師の広内順二さん、そしてNPO法人たのはたネットワークでサッパ船によるエコツアー復活のために頑張っている武井俊樹さんにもお話を伺いました。皆さん、ご協力ありがとうございました。

なお、番組の後半では復興支援ソング”名もない絆”の作曲をされた尾飛さんをゲストにお招きして”プロジェクト名もない絆”についてご紹介しました。

私達にできることは少ないけれど、出来ることで応援できることがたくさんある、、、。それを支援し続けること、忘れずにかかわり続けることが復興のために一番大事なことだと思います。

後列:吉田渉さん、飯尾美貴さん
前列:本人と尾飛良幸さん


2011年4月8日金曜日

被災地に届け!復興支援ソング・“名もない絆”

4月6日(水曜日)の麹町ワールドスタジオ『エコ旅Wednesday』も先週の『たくひろナイト』に引き続き、震災特番第二弾ということで配信しました。

震災からまもなく4週間がたとうとしている今、被災地ではまだまだ救援物資も十分でなかったり、電気や水道がなく、未だ寒さの中で不自由な生活を強いられています。
4月の新学期のシーズンを迎え、本来なら明るく希望に満ちたこの時期に住みなれた故郷を離れて行かなければならない被災者もいます。気力だけで頑張ってきたこの数週間、もう心身共に疲労困憊とという状況だと思います。そんな被災地の皆さんに少しでも支えになったらという願いと祈りをこめてお送りした震災特番『被災地に届け!復興支援ソング“名もない絆”』です。

ゲストに、“名もない絆”の作曲をされたマルチシンガーソングライターの尾飛良幸さん(@obi_y)さんと、作詞をされた作詞家でシンガーソングライター、ナレーターのShuさん(@shu_slow)をお迎えして、復興支援ソング“名もない絆”の誕生のエピソード、そしてこれからについてお話いただきました。

復興支援ソング“名もない絆”は、震災2日後の3月13日に尾飛良幸さんの「やっぱり曲つくろう」というブログフェイスブックの書き込みから始まりました。尾飛さんは、ミュージシャンとして曲を通して被災地を応援したいという思いは、今回はご自分で歌を歌うのではなく、なるべく多くの人が歌に参加することで、たくさんの人の思いをパワーにして被災地に届けたい、、、。そんな思いが強かったとそうです。だから敢えてご自身で作詞をするのではなく、大先輩の信頼できるシンガーソングライターのShuさんにお願いしてまさに思った通りの素晴らしい歌が完成しました。

お二人のコラボで出来上がった曲は、さらにソーシャルメディアクリエーターの小林伸嘉さん (@nobuyosicom )の映像でこんな作品となって世界に向けて配信されました。現段階で既に12000回以上この曲が世界中で見られ、聞かれています。



そして、フェイスブックでの尾飛さんの書き込みを見て、シドニー在住の書家のRen Yanoさんがこの曲のタイトルを力強く書きあげて、こんなに素晴らしいタイトルが完成しました。


フェイスブックを通じた新しい絆はさらに、この曲をみんなで歌って、演奏して応援しようという新しいムーブメントへ、、、。

秋葉原のキバンインターナショナルさんが収録をするならとパンダスタジオを提供し、ローランドさんが機材を提供して、フェイスブックの呼び掛けで被災地に支援の気持ちを届けようというたくさんの方が集まりました。私も、参加させていただいた一人です。

そして生まれたのが、“名もない絆”コーラスバージョン第一弾(3月21日収録分)です。


尾飛さんは、この曲は今完成させるのではなく、復興支援の長い道のりをこの歌と一緒に歩んでいきたいという思いから、誰でもこの曲に参加が出来るそんな曲にしたいと考えています。

そして、毎日少しずつ曲が進化しています。もし今から私も歌で、ハミングで、手拍子で、楽器であるいはメッセージで参加されたいと思ったら、尾飛さんに録音したものを届けるとそれが次のバージョンに組み込まれていきます。既にプロのミュージシャンの参加表明もあり、どんどん支援の輪が広がっていっています。

さらにフェイスブックのネットワークで英語、韓国語、中国語にも翻訳され、海外に向けて発信されようとしています。そのうち世界中でこの曲がその国の言葉で歌われるのも夢ではないでしょう。


Renさんによる英語版、中国語版、韓国版の“名もない絆”



この曲がもういらなくなった時、きっとその時が被災地が復興を遂げた時、、、、。
そしてその時にはこの曲を被災地の皆さんと一緒に大きな声で元気に歌いたいと思います。

今年の春の高校野球の選手宣誓を行った岡山の野山選手の言葉を思い出しました。

”人は仲間によって支えられて困難を乗り越えられると信じています。” 

名もない絆がその支えになったらと願いつつ、、、。

番組後の記念撮影
後藤たくひろさん、本人、尾飛良幸さん、Shuさん


なお、今回ご出演いただいた皆様のブログ、ウェブサイトのリンクは以下のとおりです。
●尾飛良幸さんのブログ Diamond Voice 
ご自分の声や演奏などを送りたい方もこちらをご覧ください。
●Shuさんのブログ
●Shuさんのオフィシャルサイト
小林伸嘉さんのホームページ
●Renさんのウェブサイト Renclub
RenさんのYouTubeサイト  Renさんの実際に書を書いているところがご覧いただけます。


番組中のつぶやきまとめはこちら

2011年4月7日木曜日

KWS震災特番 ”がんばろう!日本”

2011年3月11日14時46分。私達はこの日を生きている限り忘れない、、、、。

この日を境に世の中はまったく変わってしまいました。被災地にいない私たちでさえ、連日TVや新聞、ネットで報道される被災地の悲惨な状況を見て、何とかしてあげたいのに、何もしてあげられない、、、。そんなもどかしさとくやしさ、切なさで押しつぶされそうな日々を送ってきました。

この数週間、被災地では本当に地獄のような状態から懸命に這い上がり、それでも前に進むために頑張っている被災者の姿に心を打たれました。また、自衛隊やボランティアとして被災地に入り、不眠不休で支援活動を続けているさんの姿にもただただ頭が下がる思いです。

そんな被災地で頑張っている人たちを支えるために、被災しなかった私たちが今出来ることは何なのか? それをみんなが一生懸命考え、日本中がひとつになろうとしています。

市民ボランティアが活発になり、募金活動をし、そして救援物資を被災地に送るためにあちこちでその呼び掛けや仕分けが行われ、色々な形で支援活動の輪が広がっています。

震災から2週間、麹町ワールドスタジオの配信も節電を考えて中断していましたが私たちにも今だから出来ることがあるのでは、、、、と考えた末、震災特番として番組を配信することにしました。そして頑張っている人たちを紹介することで活動をサポートしようと、、、。

3月28日(月曜日)通常は”たくひろナイト”を配信していますが、この日を震災特番として後藤たくひろさん(@gototakuhiro)と私(@pj_brisbane)もお手伝いさせていただき番組をお届けしました。

http://www.ustream.tv/recorded/13623106

番組では、たくひろさんから震災直後からのソーシャルメディアの動き、そして色々な形で被災地を支援している団体や取り組みについてご紹介しました。

ゲストは、セミナーに参加することで被災地を応援しようというしくみ、HOPE100という支援活動をはじめた中島明さん(@akiranakajima)。中島さんからは様々な支援活動や支援の在り方などについてもコメントをいただきました。


番組でご紹介した様々な支援活動:
LUXA
義援金受付は3月31日に終了し、シビックフォースCivic Force (緊急即応チーム)に支援金として送られました。
助けあいジャパン  
官民が連携して、被災地の災害ボランティア拠点から集まる情報を掲載するポータルサイト
東北地方太平洋地震、被災防止、状況把握のための情報センター
#99 japan  田宮社長@エコヒルズが呼び掛けたtwitterを使っての震災救助プロジェクト
Social Tour      目標100戸、ひとり一袋の買い物支援!
HOPE100  セミナーに参加することで被災地支援が出来るチャリティーセミナーサイト
ビジョンネット
東日本大震災の被災者支援活動を行うことを目的として2011年3月15日に結成したコミュニティー


支援の仕方は様々、現地に入ってボランティアするのも、情報提供するのも、自分の得意分野を生かして募金活動をするのも、、、、、。ただ、一過性の支援ではなくこれから長い復興の道のりを継続して支えるためにも、色々な形でその時のニーズと自分にあったやり方で自分にできることは何かを探し、精一杯支援していかなくてはと思いました。 


今回の震災は過去に例のないほど甚大な被害を及ぼした国家的な規模での大災害です。
今こそ、気持ちをひとつにして日本全体でこの難局を乗り越えなくては、、、、。


左から本人、後藤たくひろさん、ゲストの中島明さん




麹町ワールドスタジオは当分の間は、震災特番という形で不定期での配信となります。




地域を元気にしようと頑張っている人、お二人に登場していただきました。

実は、このブログを途中まで書いていたところで東日本大震災が発生。その後しばらくはブログを書く気にもなれず、そのままになっていました。

でも、前へ進まないと、、、、。地震については次に書くことにして前回放送した"エコ旅Wednesday"の話題から時間をさかのぼってブログを完結していくことにしました。


麹町ワールドスタジオ、月に一回の放送はここのところ色々なことが起き過ぎてなかなか通常のエコ旅についてご紹介することが出来ませんでしたが、今回(3月9日水曜日放送分)のエコ旅Wednesdayでは、日本国内で地域を元気にしようと頑張っている方をお二人ご紹介して、それぞれの地域の魅 力と活動について伺いました。


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最初のゲストは、エコツーリズムで地域を元気にしようと能登で活動している
(株)ぶなの森、代表取締役の高峰博保さん。


能登は海の資源も山の資源も豊富。
しかし、そんな能登も高齢化で人口減少。
加えて能登地震によって、元気がなくなっていたそうです。

若い人が誇りを持って仕事が出来る環境をエコツーリズムを通して出来ないか、、、、。
そんな思いから、能登の自然資源を生かした能登らしいエコツアーを実施するエコツアー会社を昨年の10月に設立しました。

地元の人達との話合いを続け、エコツーリズムのしくみを粘り強く作りあげようと日々、頑張っています。

有名旅館をはじめ温泉を売りにした宿泊施設も多い能登。
今後は、宿泊施設と連携した滞在型のエコツアープログラムをプローションすることで、地域滞在期間を延ばし、観光収益に結びつけられたらと意欲を語ってくれました。

活動の詳細は、こちらのホームページをご覧ください。

なお、高峰さんはこの放送の2日後に起こった今回の震災を受けて、早くから情報の共有化が必要と能登での地震の経験からご自身のホームページで東日本大震災の関連情報を流していらっしゃります。
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そしてお二人目はソーシャルメディアを活用して宮崎復興を目指して
”宮崎復興:火山灰をどげんかせんといかん!プロジェクト”を立ち上げた西元久晴さんです。

西元さんには、SKYPEを通じてご出演いただきました。


http://www.facebook.com/hisaharu.nishimoto

西元さんは、宮崎県都城市で眼科医をされています。新燃岳噴火以降、火山灰による被害が甚大な宮崎をなんとかしなければと、フェイスブックで呼び掛けを始めました。


火山灰の除去には、特別なロードスイーパーという清掃車が必要です。現在は鹿児島から借りているそうですがこれを何とか宮崎にも購入したいということで、目標額1000万円の募金活動を続けています。 
ロードスイーパー




西元さんのこの活動に賛同してフェイスブックを通じての支援の輪がどんどん広がっています。


これまでの活動についての詳細は番組の録画をご覧ください。






地域が元気になること、


それは地域がより魅力的になること、


住んでいる方が自分の地域を誇りに思い、地域らしさを大事に頑張っているところは


外から訪れる人にとってもぜひ行ってみたいと思わせる魅力的な場所です。




そんな元気のある地域を目指して頑張っているお二人のお話を伺って、久しく行っていない宮崎にも


も行ってみたくなりました。






番組終了後の記念撮影
(左から、後藤たくひろさん、西元久晴さん、筆者、高峰博保さん)






http://togetter.com/li/109947
ツギャル    


麹町ワールドスタジオブログ
http://musicvideoman-kwstudio.blogspot.com/2011/03/201139wednesday.html

2011年2月10日木曜日

あれから1か月、洪水に襲われたブリスベンはどうなったのでしょうか?

2011年の年明けと共に、オーストラリアQLD州は大変な洪水に見舞われ大きな被害が出ました。あれから、ほぼ1カ月。洪水の町はどうなったのでしょうか?
2月9日(水曜日)の麹町ワールドスタジオ"小林寛子のエコ旅Wednesday"では、ブリスベンに戻ってから取材した復興への道を歩き始めた現在のブリスベンの様子をスカイプをつないで放送しました。当日は、技術面でのトラブルもあって放送開始が30分遅れるというアクシデントも、、。
麹町のスタジオでは、月曜日担当の後藤たくひろさん(@gototakuhiro)と同じ水曜日担当の原麻里子さん(@haramariko)にお手伝いいただきました。



最初に予定したオーストラリアに戻る便は、サイクローンYasi(ヤシ)の影響でフライトキャンセル。変更した便は新燃岳の噴火の影響で、2時間も遠回りをしての到着。何と自宅を出てから24時間もかけての長旅でした。

今回のスカイプ特番では、洪水から1カ月後にブリスベンがどんな復興の道を歩み始めたかをお伝えしたいと思っていましたが、番組放送までに2日しかない、、、という限られた時間でしたがその中で町を歩いて取材した今のブリスベンの様子をお伝えしました。


久しぶりにブリスベンに戻っての第一印象は、「本当に洪水あったの?」というほど、普段の生活に戻っていてびっくりしました。でも、この影には23000人ものボランティアを始め、復興のために尽力した多くの人達のパワーがあったことは、言うまでもありません。

今のブリスベンの町中を歩いて一番目立つのは工事や修繕のための車や、それらに携わる作業員の姿。水が引いた後に残った大量の泥をかき出し、その後を水で洗い、さらに何度も消毒する作業は時間のかかる作業です。



実際に洪水の時はどんなだったのか? 
いくつかの場所で取材したインタビューをご覧いただきました。

その1 生花市場で卸花店のオーナー、アンドリューさんにインタビュー

大量の水は2.5mまでの高さになり、全てのものが流されその後に残ったのは5cm以上にも積もった泥。それを洗い流し、消毒を繰り返してやっと2月7日(月)に電気と電話が使えるようになってビジネス再開。来週にバレンタインデーを控えて何とか追い込み頑張ってバレンタイんでーのビジネス成功させたいとのことでした。同じ市場内にはまだビジネスを再開できない花屋さんも数件ありました。


その2 レンタル倉庫を借りているリースさんにインタビュー

彼は、洪水があった時は、2か月のホリデーでイギリスに滞在中。ニュースで話を聞いたもののどうすることもできず、先週木曜日(3日)に帰国して父親に手伝ってもらいながら自分の倉庫の中の大切なものを一つずつきれいに洗ってメルボルンに送り返すそう。水は倉庫の天井を超え、すべてのものが水没。ほとんどは廃棄処分するそうです。家の中での被害には見舞金が出るものの、倉庫内には保険も見舞金もなし。とにかくなす術がないとがっかりしていました。


その3 災害カップル ロンさんとアンさんご夫妻のインタビュー

お二人は1974年のブリスベンの大洪水の時に出会って結婚。大量の泥水が入ってしまったロンさんのお宅には多くのボランティアが清掃の手伝いに、、。そんなボランティアの中の一人がアンさん。二人はその年に結婚されたまさに災害が縁結びのカップです。きっと今回の洪水でもそんなロマンスが災害の影にあるのではと話してくれました。今回また再び災害後の清掃を一緒にするとは思わなかったそうです。彼らの住んでいるWest Endの周辺も頭の上まですっぽりかぶるほど水位が上がったそうです。



一見普段の様子に戻っているブリスベンですが、至るところに災害の傷跡が残っています。また同時に急ピッチで復興の作業が進められているのも事実です。多くの方と話をしてみて感じたことは、災害後の復興に一番大事な"スピリット”強い意志を感じました。オーストラリア人にとって大丈夫かならずうまく行くからという意味の”She will be right"という言葉を今ほど力強く、ポジティブに感じたことはありませんでした。詳しくは番組の録画をご覧ください。


日本ではインフルエンザが大流行ということで、この日の放送はいつも技術を担当している村上さんがダウン。急遽お手伝いに入っていただいたスタッフの皆さんの力を借りての配信でした。
私も今回初めてスカイプで画像や動画を配信することに挑戦。自分の目の前のパソコンの操作にばたばたしておりました。またいくつものファイルを同時に開いて重くなり、最後には画面がフリーズするという失態も、、、。色々勉強しながらUST学んでいます。
ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。

恒例の番組後の記念写真
スタジオ担当の後藤たくひろさん(左)と原麻里子さん(右)

番組中のツィートはこちらでご覧いただけます。
http://togetter.com/li/99125
KWSの準公式ブログにも番組のことを掲載しておりますので合わせてご覧ください。
http://musicvideoman-kwstudio.blogspot.com/




2011年1月16日日曜日

2011年の新春特番が急きょ、QLD洪水特番に、、、。

今年最初の麹町ワールドスタジオ『小林寛子のエコ旅Wednesday』を1月12日(水曜日)に配信しました。

新春の特番ということで、オーストラリアの各地とスカイプを結んでそれぞれの地域でご活躍されている方に年末年始の過ごし方、そして2011年の抱負などをご紹介するつもりでおりましたが、丁度この時にQLD州を襲った洪水が私の住んでいるブリスベンを直撃し、番組の内容を変更してQLDの大洪水の様子を特番でお届けしました。

クィーンズランド州の洪水の被害は、フランスとドイツを合わせたほどの広範囲にわたり、これはQLD州の75%にもあたり、被災者は20万人以上。亡くなった方もこの日(1月12日)の時点で13名、行方不明者も90名を超える悲惨な状況でした。特に1月10日にトゥウォンバで起きた鉄砲水は衝撃的な映像としてYouTubeを通して世界に配信されました。



そんなわけで、番組の内容を急きょ変更して現地ブリスベンとスカイプをつないでお話させていただく予定が、現地は15万6000件が停電中。 当初ご登場いただく予定のブリスベンの西側に在住の高木美穂さんにもスカイプがつなげない状態でした。

番組開始1時間前に急きょ、ブリスベンの南に在住の私の親友、さゆりデブスキーさんにお願いして現地の様子を電話で伝えていただきました。高潮の満潮時を迎えるこの先24時間は予断を許さないという情報に、番組配信をしながらも心配でした。

私のUST配信が丁度、ブリスベンの洪水被害の一番ひどい時に当たっていたのもきっと何かの引き合わせだったのでしょう。現地の様子を伝えることが、私の使命だった気もします。
(番組のご視聴は上の録画リンクからご覧ください。)



番組は、さらにシドニーとゴールドコーストともスカイプでつないで放送しました。

シドニーからご登場いただいたトラベルジャーナリスト、ライターの平野美紀さん(@mikihirano)にはシドニーの年末年始の楽しみ方。そしてシドニーの自然がいっぱいのスポットやアボリジニのスピリチュアルスポットでの初日の出観賞などの話題を提供いただきました。


そんなシドニーの隠されたスポットや楽しみ方については、平野さんのウェブサイト”Australia Now トラベル”をご参照ください。



ゴールドコーストからは、昨年もハワイからご登場いただいたソーシャルメディアの女王、セミナー講師のマッカイ清美さん(@kiyomi_mackay)に再登場いただきました。



同じ、QLD州ゴールドコーストに在住ということで洪水の影響も大変心配されていましたが、同じくゴールドコーストでの年末年始の様子をご紹介いただき、さらに1月14日に全国8か所とオーストラリア同時開催する全日本ソーシャルメディアサミットについてもご紹介いただきました。


Facebookの誕生物語を扱った、映画『ソーシャルメディア』が1月15日に日本でも全国公開されます。その公開前夜にfacebookでつながっている全国の仲間が結集して行う初めてのFBに関するイベントです。
既に、東京をはじめ、名古屋、福井、新潟、広島、福岡、宮崎、沖縄、そしてオーストラリアが参加決定しており、この日のイベントをそれぞれの地域で盛り上げる企画をしていましたので、それぞれの地域の代表の方にもスカイプでご登場いただきました。
全日本フェイスブックサミットについては、こちらをご覧ください。


さてこのソーシャルメディアについては私もまだまだ勉強中ですが、今年このソーシャルメディアをうまく活用することで人間関係が広がり、人がつながることで予想もしない大きな結果を生み出す可能性を持った、私にとっては『夢の実現のための扉』だと思っています。

今まで一部のお金をかけられる人だけが可能だった情報の発信が、まったくお金をかけずにしかも世界のどこにいても(もちろんインターネット環境の整っているところではありますが)、瞬時に発信が出来るということでは大きな期待をしています。

そしてさらに、今回のQLDの大洪水のような災害時には驚くほどの威力を発揮しています。被害の状況を知らせるため、被災地のさまざまな最新情報(道路閉鎖状態、天候、川の水位、安否の確認、避難所情報など)そして、被害者の皆さんを励ます一言など、既存のメディアで十分カバーできない細部にわたっても情報発信が可能になっています。

そして、被災地への義捐金の募金のお知らせなど、ソーシャルグッドという社会貢献を含めたフェイスブックの新しい可能性は今まだその扉を開いたばかりのような気がします。

私も、お世話になっているクィーンズランドのことですから、何とか私たちに出来ることをしたいという気持ちから一緒に活動しているクラブオーストラリアのメンバーでQLD大洪水復興支援募金をスタートしました。
日本円で募金が可能で、集まったお金は全額、QLD州のPremier’s Disaster Relief Appealの口座(以下参照)に日本からまとめて送金させていただきます。

Account Name: Premiers Disaster Relief Appeal
BSB: 064 013
Account number: 1000 6800
SWIFT code for international donations: CTBAAU2S


夜なべ作業でフェイスブックのファンクラブのページを使って募金告知のページを作りました。
ぜひ、”いいね”で応援していただき、ご協力いただければ嬉しいです。

番組終了後お決まりの記念撮影
後藤たくひろさん(左)・高橋卓巳さん(真ん中)・本人




番組中のツィートは、こちらでご覧いただけます。
http://togetter.com/li/88704

KWSの準公式ブログにも番組のことを掲載しておりますので合わせてご覧ください。
http://musicvideoman-kwstudio.blogspot.com/